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2015.07.22
日常的有田瓷器实验室
今日から小松美羽さんがおいでになっています。
前回、弊窯でお作りになった狛犬がイギリスで行われたガーデニングのコンテストで1位になったお庭に飾られていました。
すっごく神秘的で、ステキ。
森の中にたたずむ「もののけ」。
そんなイメージ。
朝7時から陶山神社に行って、宮田宮司とお話しお札を頂いてきました。
陶山神社だけでも何時間もお話ができるくらいの場所。
李参平が率いる陶工集団が泉山陶石を発見し、でき上がった焼物を鍋島公に献上したのが1616年。
399年前です。
1655年初代李参平がなくなりますが、その3年後に建立されたのが陶山神社です。
建立当時は「有田皿山宗廟八幡宮(ありたさらやまそうびょうはちまんぐう)」という名前だったそうです。
1917年には初代李参平を称え、本殿の奥に李参平の碑が建てられました。
それがちょうど有田焼300年の時でした。
日韓併合時代に応神天皇の本殿の奥に朝鮮陶工である李参平の碑を建てることに対して、町内でもいろんな論争があったようです。
ですが、今の有田があるのは李参平のお陰であるという認識はすべての有田の人にあったようで、今の位置に建てられました。
本殿の上、有田を一望する場所に建っています。
これからも有田を見守っていて欲しいという当時の人々の想いもあったんではないでしょうか?
朝からたくさんの有田のことを小松さんと一緒にお話をうかがえて、焼物に携わる者として身が引き締まる思いでした。
小松さんが絵付けされる狛犬も弥左ヱ門の職人が小松さんのデザイン画をもとに製作。
食器だけではなく美術品も作り続けている弥左ヱ門だからこそできると思っています。
先ほどまで小松さん用の絵の具をすっていました。
普段は絵付けをされる職人さんが自分の分は自分で準備するのですが、今回は私がそれをお手伝い。
意外と力が必要で、また長い時間すり続けないと描きやすい絵の具にはならないとのこと。
でき上がりの美しさにも関わってくるそうです。
そう聞くと手を抜くこともできず、ひたすらスリスリ。
コツを掴んでくると「キュッキュッ」と音が鳴ります。
その振動も手に伝わってきます。
力を入れ過ぎて手がジンジン、絵の具が磨れる小さな振動でも手がジンジン。
貴重な経験ができました。
小松さんの狛犬、出来上がりが楽しみです。
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